こんにちは、こうすけです。
2020年4月に県民共済住宅で契約し、現在建築中です。
我が家はオプションで吹き付け断熱を採用しました。
吹き付け断熱は気になるけど金額が高いからどうしよう、と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
県民共済住宅の場合はオプション金額465,000円(40坪まで)なので、決して安いとは言えない金額です。
県民共済住宅で扱っている吹き付け断熱とグラスウールでは性能差がそこまでないと思うので、本記事では2つの数値比較などは行っていません。
その点を踏まえていただいた上で、本文をご覧ください。
【県民共済住宅】我が家が吹き付け断熱を選んだ理由
突然ですが問題です。
あなたは次の①、②どちらの家に住みたいですか?
- 夏涼しく、冬暖かい家
- 夏暑く、冬寒い家
おそらく大半の方が①の家に住みたいのではないでしょうか。僕も同じです。
詳しくは以下解説していきます。
マンションの中部屋が暖かい理由
戸建てとマンションを比較すると、マンションの方が暖かいとよく言われます。
それは、マンションの方が外気と触れる面積が狭いからです。
熱は高い方から低い方へ移動するという性質があります。
家で考えてみると、外気に接する壁や窓から外気が逃げていくということになります。
そのため、外気と触れる面積が少なく熱が逃げにくいマンションの方が、戸建てより暖かいと感じるのです。
そして、マンションの中でも中部屋の方がさらに外気と触れる面積が狭いので、角部屋よりも暖かいと感じる人が多くなります。
この考え方を戸建てに当てはめると、なるべく表面積が狭くなるように家を設計すると、暖かい家を建てられるということになります。
では次のうち、表面積が最も狭い家はどれでしょうか?
- 総2階建て
- 平屋
- 1階、2階がずれている
答えは①の総2階建ての家です。
設計のときには家の表面積についてあまり考えていませんでしたが、我が家は最終的には①の総2階建ての家になりました。
個人的には平屋の生活に憧れていて、土地が広ければ平屋にしていたような気がします。
ちなみに1番最初は、ビルトインガレージ風にした方が建物を大きくできるかなと思い、③の1階、2階がずれているパターンで話を進めていました。
ですが依頼した外部の間取り診断で指摘を受け、総2階建ての家に間取りを変更しました。
そして総2階建てにしたことにより、表面積が狭くなったこと以外に2つの良いことがありました。
- 耐震性が上がった。
- 建物の面積が減り、金額が下がった。
総2階建てや総3階建ての場合は耐力壁が揃うので、構造的に地震に強くなります。また、平屋も地震に強い構造ですね。
メモ
県民共済住宅の場合は、2階建て以下は構造計算なし、3階建ての場合は構造計算をすることになっているようです。
2つ目の建物の面積が減ったことにより金額が下がったのは、思わぬ副産物でした。
表面積が減ったことで熱損失が下がり、耐震性が上がり、そして金額も下げることができたので、とても良い間取り変更になったなと思います。
少し話がそれましたが、外気と触れる表面積を減らすことが、マンションのような暖かい家に近づけるポイントとなります。
ヒートショックで亡くなる方は年間17000人!?
ヒートショックとは、家の中の急激な温度差により血圧が大きく変動することで失神や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こし、身体へ悪影響を及ぼすことです。
正確な数字は明らかになっていませんが、入浴中のヒートショックによる死亡者数は年間17000人とも推計されています。
- 2019年の交通事故死者数:3215人
- 新型コロナウイルスによる死者数(2020.9.26時点):1540人
これら2つの数字と比較しても、ヒートショックによる死者数が相当多いことがわかると思います。
そしてヒートショックについては、家の中のを快適な温度に保つということで対策可能なので、やはり断熱は非常に重要な要素だと思います。
また、ヒートショック対策として、我が家では洗面所暖房機を採用しました。他にも「おそうじ浴槽」など様々なオプションを追加し、金額についても公開しています。
詳しくは、県民共済住宅のお風呂はTOTOサザナがおすすめ【オプション増し増し/金額も大公開】をご覧ください。
-
参考県民共済住宅のお風呂はTOTOサザナがおすすめ【オプション増し増し/金額も大公開】
続きを見る
グラスウールの性能は施工次第
これが我が家が吹き付け断熱を選んだ一番の理由です。
県民共済住宅では高性能のグラスウールが入っているので、断熱という観点ではグラスウールで十分です。
ただ、グラスウールは施工がきちんとされていないと十分な性能を発揮することができません。
きちんと施工されているかどうかを施主がチェックする必要がありますが、我が家はいま住んでいるところと建築現場が離れているので、週末しか見に行くことができません。
建築が始まるとものすごいスピードで進んでいくので、1週間経つと状況が大きく変わってしまいます。
また、大工さんが毎日いるわけではないので、タイミングによっては現場に行っても会えないことがあります。
吹き付け断熱であれば専門業者が施工しますし、必要な箇所に充填していくので、断熱材が不足したり詰め込まれすぎるという心配がほとんどありません。
以下に当てはまる方は、吹き付け断熱を検討してみても良いかもしれません。
- 頻繁に現場に行けない方。
- グラスウールがきちんと施工されているかどうか、判断できるか不安な方。
吹き付け断熱のデメリット
吹き付け断熱のデメリットは2つあると思っています。
1つは金額が高いこと。465,000円というオプション金額は決して安くないので、これが1つ目のデメリットとなります。
2つ目は、将来解体するときに、グラスウールよりコストがかかる可能性があることです。
吹き付け断熱はグラスウールと異なり、木材に直接くっついています。処分する際は木材から取り除いて処分することになるので、グラスウールより手間がかかります。
まとめ:断熱が確保できる家を建てよう
「夏涼しく冬暖かい家」に住みたかったので、我が家は吹き付け断熱を採用しました。
もちろんグラスウールでもそれは可能ですが、その場合は施主自身が勉強した上で現場チェックをし、不備があれば指摘・改善してもらうことが必要です。
断熱を確保するためにはどうすればいいかをよく考え、断熱材について検討していきましょう。
最初に説明した総2階建てがおすすめな理由などは、「間取りで暮らす技術②」に図を交えて解説が書いてあります。