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【最強の間取り本】「この間取り、ここが問題です!」を紹介します

2024年2月14日

突然ですが問題です。

下の間取りには3つの問題点があります。

あなたはいくつわかりますか?

答えは、本文の最初で解説します!

間取りの問題点3つ

では、最初の問題の答えを解説します。

まず前提として、この間取りを検討中の方の家族構成は次のとおりです。

  • 夫:公務員(30代)、妻:公務員(30代)
  • 長女:4才、長男:2才
  • 家事分担:掃除は妻、それ以外は夫婦で分担
  • 洗濯方法:外干し(雨天や花粉の季節は部屋干し)
  • 帰宅時に部屋着に着替える

続いてこの間取りのコンセプトです。

  • コンセプト:家事動線の良い間取り
  • 内玄関型シューズクローク
  • 玄関近くの洗面室
  • 帰宅動線にパントリー、ファミリークローゼットがある
  • キッチン横並びダイニング

キッチンの横にダイニングテーブルがあるので、配膳や片付けが楽そうです。

また、小上がりの和室やウッドデッキがあり、子どもと楽しく過ごせそうですね!

ですが、この間取りには、実は3つの問題点があります。

問題点

  1. リビングまでにドアを6回開けないといけない
  2. 帰宅時に脱衣室がある
  3. 帰宅時に内玄関の靴がジャマ

1つずつ見ていきましょう。

問題点1:リビングまでにドアを6回開けないといけない

今回掲載している図版は、著者本人から提供されたものです。書籍に記載の図版と一部異なります。

問題点の1つ目は、帰宅時のリビングまでの動線です。

  • 玄関ドア シューズクローク 洗面室 脱衣室 パントリー リビング

を通るので、なんとリビングまでにドアが6つもあります!

買い物したり子どもを抱えながらだと大変ですね。

問題点2:帰宅動線に脱衣室がある

2つ目の問題点は、帰宅動線に脱衣室があることです。

家族がお風呂に入っていると通れないので、玄関に引き返す必要があります。

問題点3:帰宅時に内玄関の靴がジャマ

玄関框の近くに内玄関の入口があるので、置いてある靴がジャマになります。

こうすけ
こうすけ
いちいち置いてある靴を避けるのはストレスですね。

3つの問題の解決策

上の3つの問題に対して、配置変更することで見事に解決しています。

変更したのは、洗面室、脱衣室、浴室、パントリーの配置です。

実はこれ、『この間取り、ここが問題です!』という間取り本に載っている事例の1つなんです。

そして、本ではこの他に3つの問題点を紹介されていますが、読者のみなさんに考えてもらうパートになっています。

こうすけ
こうすけ
是非実際に本を読んで、問題にチャレンジしてみてくださいね!

『この間取り、ここが問題です!』とは?

『この間取り、ここが問題です!』は、一級建築士である船渡亮さんが書いた間取り本です。

ちなみに船渡亮さんはこんな経歴の持ち主です!

船渡亮さんの経歴

  • 一級建築士
  • 設計事務所、工務店、建設会社で150件以上の住宅の設計・デザインを行う
  • 2013年「かえるけんちく相談所」を立ち上げ、家づくりの情報発信を開始
  • 2017年に間取りのセカンドオピニオンとして独立
  • 1万人のLINE・メルマガ会員
  • 20冊以上の本を執筆
  • 累計間取り診断数3000件超

ご覧のとおり、間取り診断のプロ中のプロの方ですね。

今回ご紹介するのは、そんな船渡亮さんが書いた最新本です。

10年間で間取り診断した3000事例のうち、25事例の問題点と改善方法が解説されています。

正直、家づくりをするすべての人に読んで欲しい内容ですが、特に次のどれかを採用する方は是非読んでください!

こんな人におすすめ

  • シューズクローク
  • セパレートキッチン
  • スタディコーナー
  • パントリー
  • 吹き抜け
  • 玄関脇手洗い
  • 小上がり和室

どれも人気ですが、同時に後悔する間取りになることも多いです。

こうすけ
こうすけ
上の7つを検討している人は、どこに気をつければいいかわかるのでおすすめですよ。

以下では、この本でどのようなことが書かれているかを紹介していきます。

なぜ間取りで失敗するのか?

そもそも、なぜ間取りで失敗・後悔する人が多いのでしょうか?

この本では、それは暮らしをイメージできていないから、と説明されています。

イメージできてるよ!という人は、将来の暮らしまでイメージできていますか?

例えばこんな感じのイメージです。

  • 子どもが生まれてからの暮らし
  • 子どもが小学生になってからの暮らし
  • 子どもが独立した後の暮らし
  • 高齢になったときの暮らし

正直、あまり考えていない人が多いのではないでしょうか。

ですが、それでは状況が変わったときの暮らしに対応することができません。

間取りを考えるときに大事なのは、「理想の暮らし」を持続できることなんです。

間取りで暮らす

では、「理想の暮らし」を持続するためには、どうすればいいのでしょうか。

答えは、「間取りで暮らす」ことです。

こうすけ
こうすけ
事前に暮らしてみればその間取りの問題点がわかり、後悔も減りますよね。

そんなことできないよ!と思うかもしれませんが、やることはシンプルです。

家族全員の1日の動き(動線)を、間取り上でイメージすればいいんです。

間取りで暮らす4ステップ

具体的には、次の4ステップを行います。

  1. 家具・家電・モノを間取りに配置する
  2. 1日を5分割してシミュレーションする
  3. 現在の自宅と比較する
  4. 子どもの成長や家族の変化を織り込む

ステップ1:家具・家電・モノを間取りに配置する

間取り図に家具などが書かれていなければ、書き込みをしましょう。

特に書いた方が良い家具はこちらです。

  • ダイニングテーブル
  • ソファ
  • テレビ
  • 冷蔵庫
  • ベッド、ふとん
  • 勉強机
  • ピアノ
  • 靴、スリッパ(土間・床に置く場合)

家具などがあると、実際の暮らしがイメージしやすいですよ。

  • 通路幅は60cm確保できているか(できれば70cm以上)
  • ソファは、テレビから270cm離れているか(できれば300cm以上)
  • ドアが「家具・家電・モノ」にぶつからないか

などを確認しましょう。

ステップ2:1日を5分割してシミュレーションする

次に、1日を次の5つの場面に分割します。

  1. 帰宅
  2. 洗濯
  3. 料理
  4. 生活(入浴、トイレ、歯磨き、テレビ鑑賞、趣味など)
  5. 出かける

そして、帰宅から次の日出かけるまでの動線を、「家族ごと」に辿っていきましょう。

家族によって家の中での動線がちがうので、必ず1人ずつ考えてくださいね。

ステップ3:現在の自宅と比較する

ステップ2で新しい間取りでの動線を考えたら、現在の自宅と比較してみましょう。

こうすけ
こうすけ
比較対象がないと良い間取りかわかりませんよね。

ちなみに階段は、廊下を歩く3倍の労力がかかるので、3倍の長さの廊下と考えてください。

ステップ4:子どもの成長や家族の変化を織り込む

ステップ3までは、現在の家族が新居で暮らすことをイメージしてシミュレーションしました。

ですが、家族の状況は日々変化します。

ステップ4では、子どもの成長や家族の変化を織り込んでシミュレーションしてみましょう!

こうすけ
こうすけ
未来を想像することは難しいですが、友達や親戚に話を聞くなどして、できる限り解像度を上げてイメージしてみてくださいね。

間取り改善するには

間取りで暮らした結果、問題点が見つかったとします。

それをどのように改善すればいいでしょうか?

まずは、ハウスメーカーや工務店の担当者に改善を依頼しましょう。

自分でも考えたいという場合は、『この間取り、ここが問題です!』の事例がとても参考になりますよ。

本を読むとわかりますが、この本で紹介されている「改善間取り」は、同じパターンのものが多いです。

つまり、良い間取りになる「間取りの型」があるということですね。

こうすけ
こうすけ
たとえば、8つの事例で「東西に長いLDK」が改善間取りとして紹介されています。

この本を読み込んで、是非他の「間取りの型」も見つけてみてください!

おわりに

今回は、一級建築士の船渡亮さんが書いた本、『この間取り、ここが問題です!』を紹介しました。

どの事例もとても参考になるので、家づくりをする人は是非読んでみてください。

この本が参考になったという方は、無料の「家づくり講座」もおすすめです。

  • 参加者全員に無料で電子書籍もプレゼントされるので、こちらの講座にも参加してみてくださいね。

そして、有料ではありますが船渡亮さんの「プレミアム動画間取り診断」もおすすめですよ。

ハウスメーカーや工務店も気づかない暮らしにくさを見つけて、複数の改善提案をしてくれます。

こうすけ
こうすけ
実は我が家も「プレミアム動画間取り診断」をお願いして、間取りを変更しました。

一生に一度の家づくり、是非後悔のないように考え抜いてください!

  • この記事を書いた人

こうすけ

現在37才、妻と娘と息子と猫との5人暮らし。現役銀行員としての知識・経験(FP2級、宅建士)を活かし、住まいやお金などの生活に関する情報を中心に発信しています。20社のハウスメーカー・工務店を巡り、2020年にマイホームを建てました。

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